2.概要
ボールが「フワッと落ちる」ように，ボール(フラスチック製)に羽根をつけているので，距離は通常のゴルフの5分の1程度（スペースは100分の1で可能）と短く，ゴルフに比べて安全性も高い。（但し，ゴルフのようにクラブを振り回すので，周辺には注意を怠らないこと。）
羽根は，飛距離を押える働きをし，ピッチングウェッジで打ったとき18ｍ，ドライバーで打ったとき30ｍが標準とされている。
ボールを打つ動作は，ゴルフとまったく同じ。ボールは，パラソルを逆さにした形状なので，ボールをふわりと高く打ち上げる技術が要求される。パターは使用しない。
又，ボールの滞空時間は長く，打球後もじっくりと球筋を追うことができるので，ロストボール(たまの行方が確認できず，球をなくす)になることは，まずありえません。
このように，ボール自体の安全性は高いものの，ゴルフクラブのフルスイングすることには変わりなく，その点に関してはゴルフと同じく充分注意したい。
3.技術と競技方法
基本的には，普通のゴルフのピッチングウェッジとまったく変わらない。初心者の問題点を見ると，クラブの握り方，フォーム，目のつけ方，クラブフェースのラインと打球の方向性があげられる。
特に初心者は，何がなんでも強く打って遠くへ飛ばそうという心理が働き過度に力が入り自然のなめらかなフォームができない。力を抜いてクラブを軽く振ることにポイントをおいて指導することが大切です。
(ア) クラブの握り方（右利きを中心に一つの一例）
左手のにぎりの人差し指と中指の間に右手の小指がのるような形で右手の握りを行う。右手の小指をその間に入れて交又させる握りもある。なお，手首をまげず伸ばしたままで振るようにする。手首を曲げることをコックというが，コックをしないほうが良い。
(イ) フォーム・目のつけ方
両足のつま先をめあてに向かって一直線上に位置するようにする。又，セットしたとき，極端に右肩が前に出る人がいるが，これも一直線上にあるのが望ましい。前傾姿勢は，ウェッジが短いので，自然に前にたおれる程度前傾するだけである。
振りは，手首をなるべくコックさせないで，上半身のねじりで振るほうが良い。トップにきた時，左ひじが極端にまがるとダフッたり，トップしたりする。又，振りと同時に目がボールからはなれて，ボールの行方を見たりするが，振り切ってもボールの当たった位置に目が残っているのが良い。
ポールが近づいてきたら，クラブをどれだけ振り上げればどれだけボールが飛ぶかを練習で把握することが必要です。
(ウ) 用具
ホール
アドバンテージホール ※緑のかさの部分
セカンドホール（直径86cm）※ホールの下の白い円
クラブ
ボール（シャトル）
マット
(エ) ルール
ゴルフのルールとあまり変わりませんが，次のルールをめやすに行います。
ＯＢ（コース外）は，プラス1打とする。（ＯＢボールはホールに近づかないようにコース内に入れる。）
アドバンテージホールに入れば，そこまでの打数で計算し，セカンドホールに入れば，そこまでの打数にプラス１打する。
打数順については，最初はジャンケンで決め，フェアウェイに出たらホールに遠い順から打っていく。次のホールからは，前のホールで打数の少ない人がオーナー（トップに打つ人）になる。
空振り（セットした場合での）は１打プラスとする。
ボールがセカンドホールのライン上にあれば入ったことになるが，ボールがライン上にあっても入ったことにならない。ボールは完全に入り込む。（ＯＢの場合も同様の見方をする）
1チーム，4人〜5人で行う。
プレー中は時に安全に留意し，プレーヤーから3mは離れること。
ターゲット・バードゴルフ概要
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